離婚問題の事例【明確な離婚原因がない場合】
2022.02.04
【事案の概要】
ご依頼者様(妻)は夫と婚姻したものの、すぐに些細なことがきっかけで衝突
を繰り返すようになり、婚姻から1年後には別居となりました。ご依頼者様は
感受性がかなり強く、夫からの言動を過敏に捉えてしまう傾向が顕著で、その
所為もあって夫との離婚を切望するようになりました。
しかし、夫の言動は客観的に見て強度なモラルハラスメントと評価できるも
のではなく、他に夫のDVや不貞行為等離婚原因となるような行動もなかった
ことから、夫が離婚を拒否した場合にはかなり難航することが予想されました。
【経過】
とりあえず交渉から始めましたが、予想通り夫は離婚を拒否してきました。そ
の後、離婚調停も不成立となり、離婚訴訟を提起しました。
訴訟では夫の言動が客観的に見て離婚原因となるような物ではないとしても、
ご依頼者にとっては苛烈なものであったことを主張しつつ、期日間に夫と協議
を重ね、最終的には訴外離婚にこぎつけることができました。
【ポイント】
客観的な離婚原因がないケースであっても、夫側と粘り強く交渉を重ねること
により、離婚にこぎつけることができる場合もあります。
ご依頼者様だけでなく、夫側もスッキリした気持ちで離婚することができたの
は、第三者である弁護士が介入した結果だと感じます。
投稿者: